こんにちは!村上ですwww
札幌もYOSAKOIソーラン祭や札幌祭も迫ってまいりまして、賑やかになってきました。
これからの札幌はイベントたくさんですね!
今日は、村上龍氏の「共生中」をご紹介します。
共生中(2000年5月 講談社)
引きこりの青年「ウエハラ」がインターネットでニュースキャスターのサイトに「共生中」について投稿するところから
物語が展開していきます。ウエハラの投稿に目を付けたインターバイオを名乗る組織とのやり取りの中で
ウエハラは自分の中にいる共生中の存在がはっきりとしたものになっていき、共生中に選ばれた人間は
殺人を犯しても良いと思い込んでしまう。そして、旧軍が化学兵器を残したまま放棄した防空壕に憧れを抱き、ウエハラは
一人防空壕を探しに出ます。
この作品を読んで、一番に感じたことは、ウエハラとドストエフスキー著「罪と罰」の主人公であるラスコーリニコフの
精神状態が類似しているなと感じました。ウエハラもラスコーリニコフも社会が作り出した被害者であるところにも
共通点を見つけました。時代や国が違っても、社会に適応することが困難な青年は常に社会に存在しています。
現代では精神病医学も発展し投薬での治療も可能になってはいますが、一昔前は日本では精神病と認められない
風潮があり、どれだけ多くの人が苦悩したか想像すると胸が苦しくなりますね。
現在でも、統合失調症やうつ病、PTSD等も認知されるようになってきましたが、まだまだ社会生活の中で
病気を認められて社会全体で保護していくとういう体制にはほど遠い状況だと思います。
最近、引きこもりの年齢が20代から30代に上がってきたと、NHKで見ましたが、原因は20代だった引き籠りが
そのまま年月を経過して、30代になったとのことです。共生中を出版したのが10年前なので、それ以前から
村上龍氏は引きこもりが社会問題だとしてこの作品を世に出したと思いますが、10年経った今でも160万人以上と
言われている引きこもりが日本にはいます(札幌市の人口は現時点で190万8613人 全国5位)。
今後日本という国を存続させていく為には決して無視できない問題だと思うのですが、
国や社会の対応はイマイチといったところです。自分には関係ないと思っている政治家の方も、
日本国の存亡に関わる問題だと捉えて早急に問題解決に取り組んで頂きたいと思います。